The HIRO Says

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Scrum Boot Camp で Victory!

10月22日(土)に、早稲田大学理工学部で開催された Scrum Gathering Tokyo 2011 に参加してきました。
その中でも私は特に、Scrum Boot Camp に終日参加してきました。


私はこれまで、「野良スクラムなプロジェクトを3つほど経験してきましたが、キチンとスクラムについて理解していて他の人に説明できるかと言われれば微妙。
また、この10月に社内のアジャイル開発を推進する部署へ配属されたこともあり、心機一転キチンとスクラムについて学ぼうと、Boot Camp 形式で「鍛えて」くることにしました。


今回は、永和システムマネジメントの西村直人さんがメイン講師を務められ、スクラムについてビチッと叩き込まれてきました。
内容についてはネタバレになるので割愛しますが、私は今回の Boot Camp で次のことを学んだと思っています。

(1)スクラムはあくまでフレームワーク

私の周りでもよくあることなのですが、つい何らかの方法論を取り入れる場合、本に記載されていることを一言一句正確になぞることを「目的に考えてしまう」ことがあります。
ルールに従うことにウェイトを置きすぎて、本来の目的である「価値あるソフトウェアを迅速にリリースする」ということを忘れてしまうんですね
ですが、スクラムはあくまでフレームワーク
思考の枠組みにすぎないんですね。
足りないところがあるけれども、そこは自分たちで考えて補うこと。
ソフトウェア開発者をがんじがらめに縛るのではなく、自律的に行動することを促している点が、非常に興味深いと思いました。

(2)失敗してもいいんだぜ

よく「失敗は成功の母」とは言いますが、プロジェクトやチームによっては、ちょっとした失敗も許さないという部署がありますよね。(かく言う私も、最近までそういうチームにいました…)
また、日本人はとかく他人の失敗に厳しい。(私はこれを、「誤った切腹文化」だと勝手に認識しています。)
なんですけれども、スクラムの場合は、短いタイムボックスで trial&error を繰り返すので、失敗してもすぐに取り返すことができます
小さく失敗できるんですね。
このやり方だと、試さないと分からないことも気軽に試せますし、間違ったらすぐに直せばいい。
この「失敗しても大丈夫」という考え方は、ソフトウェア開発者を不必要なまでのプレッシャーから解放して、かつ目的に近いソフトウェアを開発し易くできるという意味で、個人的にはエポックメーキングなアイデアだと思っています。

(3)話せ!話せ!話せ!

自分たちでチームの進め方を考え、失敗しながら目標に向かっていくことになると、どうしてもメンバーやプロダクトオーナーと話さざるを得ないんですよね。
また、短い期間で動くソフトウェアをリリースし続ける必要があるので、お互いにやることをはっきり合意しておかないとうまくいかない。
なので、しっかり腹を割って話すこと。
実務だと、予定が入りすぎていて話す余裕がなくなったり、あまりにも理解力の不足しているステークホルダーにぶち当たって話す気力を失うなんてことが多いですが、それに負けずに、勇気とテクニックをもってキチンと話すことが必要なんだと再認識しました。


本当はもっと言いたいこと・書きたいことがあるのですが、今日学んだユーザーストーリーの書き方のテクニックである「シンプルに書く」ということで、このへんにしておきますw


関係者の皆さん、参加された皆さん、今日は本当にありがとうございました!
そしてお疲れ様でした!