Agile2014で登壇してきました
昨年末に軽い気持ちで論文を書き始めてから約8ヶ月、ついにAgile2014で登壇してきました。
"Technology-Driven Development: Using Automation and Techniques to Grow an Agile Culture" と題しまして、30分だけですが、昨年自身が関わったプロジェクトでの、テスト等の自動化の仕組みを活用することでチームの効率化・学習・コラボレーションの改善を実現した経験談をお話してきました。
発表内容
PowerPoint 版のプレゼン資料、公開。
Technology-Driven Development: Using Automation and Development Techniques to Grow an Agile Culture from Hiroyuki Ito
発表前
事前の参加希望者を確認してみたらなぜか満席で、軽くプレッシャーを感じる。
当日のセッション一覧(の上等な紙)にも掲載され、緊張を超えて滾り始める。
事前に人前を含めて20回近く発表の練習をしたため、正直あまり緊張することなく発表の時を迎えられました。
また、朝イチでプロジェクタの接続設定をバッチリしておいたので、準備は万端でした。いや、万端のはずでした。(フラグ)
発表中
- 実際の参加者は60名程度。日本人聴講者は、把握できた範囲で2名。後は説明しなくても分かりますね?
- プロジェクタの設定がいじられていて、プレゼン資料が画面に収まりきらない問題に遭遇。イベントの都合で待ち時間がほとんどなく、また係の人の協力でも解決することができなかったため、やむを得ず PowerPoint のオリジナル資料をアニメーションなしで説明することにしました。
- 機材トラブルということで、後で係の方から謝罪を受けました。
- 発表途中での入退室が自由なのですが、発表途中で抜けた人は3名だけ。ほとんどの人が最後まで聞いてくれました。
- 質問者は1名。
- Q) (BDD まで)どのくらいで実現したの?
- A) 3ヶ月くらいですよ〜?
- Q) ウチをサポートして!w
- 論文の Shepherding をして下さった Jutta Eckstein さんと Rebecca Wirfs-Brock さんも、発表中ウンウンうなづきながらじっくり聞いて下さいました。そのリアクションのおかげで、安心して発表できました。
- 発表終了後、「彼はリアルサムライだったね」とおっしゃっているのを耳にしたのですが、一体どういう意味だったのだろう?w
発表後の気付き
- 英語を公用語化している会社で働いているので、英語で話すこと及び日本人ではない方の前で話すことについては、ほとんど違和感を感じませんでした。これは会社のこれまでの施策の成果と言っても良いのかなと改めて感じました。
- 社内で3回事前に発表してフィードバックを得てきたので、話すポイントと改善するポイントを事前に把握できたことは大きかったです。公式プレゼンは、面倒でも事前に人前でやってフィードバックを得た方が絶対にうまくなります。
- 今回の論文の内容だと、30分で発表するには正直短すぎると感じました。半年以上やってきたことを30分でポイントを絞って話すことの難しさ・もったいなさ・そして面白さを感じた次第です。
- 自分が業務を通して考え抜いたことを論文として整理することは、自分の考えを客観性を持った形で整理・評価・説明できるようになる手法を身につけるという意味で、非常に学ぶことが多いです。また、英語で書くことで全世界に自分の考えを届けられる機会を得られます。そのため、英語での論文作成は積極的にされることをオススメします。
今後について
- 2014-08-23(土)のDevLOVE 現場甲子園2014で、時間を20分に短縮しての再演を(英語で)実施予定です。
- 2014-09-06(土)のXP 祭り 2014で、Agile2014 の報告をすることになりそうです。今回の発表の再演をするか、イベントそのもののレポートにするかについては、これから相談して決めます。
- 今回の発表を通じて多くのことを学べたので、同様の学習経験を後輩にさせたいなと考えています。私自身もこれから滾り続けますが、後輩を滾る人間に育成していくことも、人類の成長の営みとしてやっていこうと思います。
今回は、本当に多くの方のご理解とサポートのおかげで、渡米・登壇することが出来ました。この場をお借りして、改めて皆さんに感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。