【Agile2017参加レポート】でもやるんだよ! by Spotify
今年も、アメリカで開催されている Agile2017 に参加しています。
3日目に開催された Spotify のセッション、『You can do better than the Spotify Model』がちょっと興味深かったのでチラ裏します。
スピーカー
Joakim Sunden さん
『カンバン仕事術』の著者です。聞き間違えていなければ、2年ほど前にストックホルムからアメリカに移住し、Spotify に入社したとのことです。
- 作者: Marcus Hammarberg,Joakim Sundén,原田騎郎,安井力,吉羽龍太郎,角征典,?木正弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『アジャイルサムライ』の Jonathan Rasmusson さんといい、『リーン開発の現場』の Henrik Kniberg さんといい、Spotify に入社するアジャイルコーチが多い印象。
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 42人 クリック: 1,991回
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- 作者: Henrik Kniberg,角谷信太郎,市谷聡啓,藤原大
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2013/10/26
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概要
下記の動画で紹介されている、Spotify の成功モデル(「The Spotify Model」)。これが近年うまく機能しないケースが出てきたので、どうやって1つ1つ課題を解決していっているかのお話でした。
実際に起きている課題
- TDD をやらなくなった
- タスクボードを使わなくなった
- R&D 部門以外ではアジャイルを使わなくなった
などなど。
急激に会社が成長し、ここ4年で1,600名ほど社員が増えており、その人たちのケアがあまり行き届いていないとのことでした。
解決策
基本は、下記の書式で解決するとのことです。
The Spotify Model + ? = Profit
ポイントは以下の通り。
- 課題のコンテキストはそれぞれ違うので、それぞれに応じた解決策を考え抜いて適用する。
- 解決策のベースとして、「The Spotify Model」を活用する。
- 必ず Profit(利益)につなげる。
- これらを実現するために、「Autonomy」(自立性・自律性)を重視する。
結局のところ、「でもやるんだよ!」と言っているのと同じなことが、ちょっと面白かったですw
一方で、共通のベースに基づきながらも自分たちで徹底して考え抜いて、必ず利益につなげろ!という点は、自分のアジャイル観にもあっていて、共感するものでした。