Agile2018ふりかえり
もう年の瀬ですが、夏に参加した大きなイベント「Agile2018」の話をあまりしてこなかったことに気づいたので、忘れる前にまとめてみました。
1. 資料群
1) 速報レポート(スライド・英語)
本当はSlideshare上のタイトルも「From Output to Outcome」にしたかったのですが、社内手続きのミスが重なったため、そのままとしています。
2) 詳細レポート(ブログ・英語)
上記1)の速報レポートでは書ききれなかった、参加セッションの詳細や、参加者とのディスカッション内容などをまとめています。
3) 報告会&Togetterまとめ
Agile2018の日本人参加者4名+αが、各々の視点で整理・報告したイベントです。
2. カンファレンストピック
上記資料群でも触れていますが、「Business Agility」「Outcome」といった言葉が、ほとんどのセッションで頻繁に言及されていました。 要は、開発チーム内の改善に閉じるのではなく、経営層も広く取り込んだ改善を行い、ビジネス的な成果の実現・達成に視野を広げていくべきだ、という考え方です。
一方で、議論の多くが抽象論に止まっていて、具体的な方法論や事例についてはまだまだ「浅いな」とも感じました。
これを「面白くない」と考えるか、「チャンス」と考えるか。
答えは、皆さんの手に委ねられています。
3. 今回の工夫点
私は今回で6回目の参加になります。そのため過去の経験を活かし、今回は次のような様々な工夫を凝らしてみました。
1) 速報レポートの高速リリース
上述のスライドの公開日付を、改めてご確認ください。カンファレンスが終了したのが8/10(金)で、スライドの公開日が8/13(月)。つまり、カンファレンス終了・帰国後の最初の営業日に公開しています。
これは、カンファレンスの開始前から狙っていた目標でした。
これを実現するために私は、次のことを実施しました。
全てのセッション情報を事前に一通り確認し、全体的なテーマ・トピック・トレンドの仮説を立てておく。
カンファレンスの場で各セッションに実際に参加し、上述の仮説が正しいかを確認。外れていれば即ピボット。
カンファレンスの参加者・スピーカー・知人にスライド案を毎日レビューしてもらい、常に最新の状態をキープ。
- Woody Zuillさん・Chris Lucianさん・David Bernsteinさんら、多くの方にご協力いただきました。
帰国後、社内のDevRelチーム(=技術広報)に即日レビュー依頼し、即日リリース。
- DevRelチームの迅速さ・柔軟さに、大いに助けられました。
また、スピードを重視するために、速報レポートでは全体像の説明に絞り、各セッションの詳細は後日ブログで発信することにしました。
2) 報告イベントの高速実施
速報レポートを予定通りリリースできたので、次は報告イベントの早期開催に動きました。
ここで意識したことは、次の点です。
カンファレンスが開催された8月中に行うこと(ここでもスピード重視)
日本からの参加者たちの中で、一番最初に報告会を行うこと(インパクトを狙いました)
他社の参加者も巻き込むこと(報告の多様性の確保&各社とのWin-Winな関係の構築)
おかげさまで、定員の倍近い応募をいただくことができました。
3) レポートの英語化
スライドもブログも英語で書きましたが、これは次のことを狙っていました。
カンファレンスのリアリティ・臨場感を読者の皆様にお届けすること
全世界向けに情報を発信すること
社内の英語圏の同僚にも読んでもらうこと(今後の仕事のプラスにするため)
ただ…日本でのビュー数が全然伸びなかったので、これは失敗だったかなと思っていますw
おしらせ
来年のAgile2019のセッション公募が始まっています。我こそはという方は是非!
技術面に特化したカンファレンス「deliver:Agile 2019」のプログラムが公開されています。
Facebookに、アジャイルカンファレンス参加者用の専用グループ「Let's go to the Agile Conference Group」を用意しています。興味のある方は、是非ご参加ください〜