The HIRO Says

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Comparative Agilityどうでしょう

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今年夏に参加したAgile2018で、縁あってComparative Agilityの日本語訳をさせていただきました。

Comparative Agilityのニュースページにも掲載していただいてます。 f:id:hageyahhoo:20181222170743p:plain

今回は、Comparative Agilityがどういうもので、どのように使えば良いのかを、ハンズオン込みで簡潔に説明します。

1. Comparative Agilityとは

Comparative Agilityは、自分たちのチーム・組織・会社のアジャイルの習熟度・成熟度を査定し、他社や業界標準との比較・分析を行うことで、どこをどう改善すれば良いのかのヒントを得ることができるオンラインツールです。

無料で利用することができますが、Scrum Allianceが深く関与していることから、CSPCECCTCCSTの保持者は、無料でプレミアム版を利用することができます。

(参考)Comparative Agilityの利用料金体系

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無料版とプレミアム版との違いは、作成できるアンケートとレポート(後述)の数の上限です。

また、こちらの紹介動画も参考になるかと思います。

2. Comparative Agilityの使い方

それでは、早速使ってみましょう。

1) アクセス(アカウント作成含む)

まず、Comparative Agilityのサイトにアクセスし、右上の「My Account」をクリックします。 f:id:hageyahhoo:20181222172207p:plain

アカウントが未作成の場合は、このタイミングで作成します。アカウントを作成済みの場合は、ここでログインをします。

次の画面が出てきたら、アクセス成功です。 f:id:hageyahhoo:20181222172702p:plain

2) 習熟度・成熟度の査定

習熟度・成熟度の査定は、アンケート形式で行います。

a) まず「Collector(=アンケート)」を作成し、アンケート用のURLをコピーします。
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b) コピーしたリンクを、ブラウザで開いてみましょう。
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c) 右上で日本語を選択できると良いのですが…本稿執筆時点では出来ませんorz
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そこで、下記の例のように、URLの"en"を"ja"に変更してみましょう。
https://www.comparativeagility.com/survey/0fc24a7843c4bd45e8e5baa298d839bb662cd64d/en/Ca
     ↓
https://www.comparativeagility.com/survey/0fc24a7843c4bd45e8e5baa298d839bb662cd64d/ja/Ca

すると、日本語で回答できるようになります(今回私たちが翻訳した部分です)。
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d) 回答を終えると、この画面が表示されます。
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e) Collectorを確認すると、回答が1つ増えていることを確認できます。
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3) 査定結果の比較・分析

アンケート結果が溜まってきたら、他社や業界標準との比較・分析をしてみましょう。

a) まず「Analysis」タブを選択し、アンケート結果と比較対象を選択し、レポートを生成します。今回は、Comparative Agilityが初めから用意している全世界の情報と比較してみます。
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b) このようなレポートが生成されます。
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c) 自分たちのチーム・組織・会社の全体像を把握できます。
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d) どの項目に改善の余地があるのかを、このように確認できます。
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この例では、ペアプロリファクタリングをあまりやっていないことが白日のもとにw

e) レーダーチャート形式での確認も可能です。
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4) 作成したレポートの再表示・修正

一度作成したレポートは、「Analysis」タブから再表示・修正が可能です。 f:id:hageyahhoo:20181222175607p:plain

3. (おまけ&実験)ハンズオン

どんなツールも、慣れるには実際に使ってみることが一番です。

そこで今回、皆さんがお試しで回答できるアンケートを作成してみました。 URL : https://www.comparativeagility.com/survey/3de9280772f8d1df9d0eb137114be2009fcb98d8/ja/Ca f:id:hageyahhoo:20181222190047p:plain

試しに、自分たちのチーム・組織・会社がどういう状態にあるのか、適当に回答してみてください。

  • こちらから回答者を特定できないことは確認済です。

  • アンケート結果が5件以上集まったら直ぐ or 2019年1月4日までに1件でも集まったら、レポートを公開します。

4. (おまけ)翻訳の経緯

Agile2018 3日目夜のパーティで、Scrum Allianceのスポンサーブースをたまたま訪れたところ、Comparative Agilityの作成者の一人のAlmir Drugovicさんにお会いしました。

私もComparative Agilityをたまたま試していたため話が弾み、気がついたらAlmirさんから「日本語訳をやってみませんか?」とオファーをいただいていました。

せっかくの機会なので、他の日本人のカンファレンス参加者にもこのオファーを話してみたところ、川口 恭伸さん横道 稔さんが手を挙げてくれ、3人で協力して翻訳した次第です。(川口さんのレスポンス速度&翻訳量が尋常ではなかったことは明記せねばなるまい。)

こういうチャンスがあちこちに転がっているのも、海外カンファレンスの醍醐味です。