こちらを読んで考えてみたこと。
私は著者の論旨を、下記のように理解しました。(間違っていたらご指摘ください)
- SAFeはアジャイルとウォーターフォールの中間的な手法で、「定められた戦略を、効率的に複数チームで実現していく」アプローチである
- アジャイルは、「変化への適応を期待する」アプローチである
- したがって、「変化への適応を期待する」アジャイルにSAFeを適用しようとしたThoughtWorks社の姿勢に問題がある
一方で「アジャイル」という単語は、一般的にアジャイルソフトウェア開発宣言にある概念を指すものと私は理解しています。そのため、特に「計画に従うことよりも変化への対応を」の部分が、(アジャイルと名乗る)SAFeを「アジャイルではない」と指摘・批判する人たちの主材料だと私は考えています。
上記をまとめると、「SAFeの言う『アジャイル』は、アジャイルソフトウェア開発宣言の『アジャイル』とは違う」と表現すると、SAFeにまつわるいざこざはいくらか減るものかな?と思った次第です。
追記(2025/04/09 12:50)
著者からの返信があったので、記録しておきます。
反応ありがとうございます!SAFeはアジャイル手法(反復と漸進)を活用していますが、アジャイル宣言からすると左の要素も大事にしています。ThoughtWorks社も分かってて、ただ、クライアントがやりたがるから頑張ったけどダメだったわけで、問題があるとするならクライアント企業ですね。 https://t.co/SjWv2ls9ej
— 鈴木雄介/Yusuke SUZUKI (@yusuke_arclamp) 2025年4月9日