気楽に読めるアーキテクチャの本
『日経SYSTEMS』の2010年10月号に掲載されていた書評が面白かったので、『間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ』という本を購入してみました。
間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ―非機能要件の開発と評価 (Software Design plus)
- 作者: Tom Engelberg,長谷川裕一,土岐孝平
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容は、3層アーキテクチャが普及してきた背景やコンピュータ言語の歴史、「アーキテクトのキャリアパス」など、いわゆる「アーキテクチャ」に関わる諸々を平易に説明したものなのですが、面白いのはその構成。
アーキテクチャの説明なのに小説チックなんです。
また、その登場人物も、頭が固くて人の話を聞けない「シニア・マネージャ」とか(会社にいっぱいいるなw)、最近のアジャイルに疑問を持つ「アジャイル教の教祖」とか(楽しければウォーターフォールでもアジャイルと言わなきゃいけないの?)、はては地球のITを調査する宇宙人(絵的にはただのロボット)とか、完全にぶっ飛んでいます。
設定はぶっ飛んでいますが、語られているアーキテクチャの内容そのものは非常にわかりやすくまとめられており、息抜きに勉強できるというすぐれものです。
アーキテクチャやアーキテクトに興味のある方は、読んでみてはいかがでしょうか?