slim3の環境構築手順
slim3 とは、Seasar2 などでおなじみのひがやすおさんが開発されている、GAE/J のフレームワークです。
S2 と同様、hot deploy などの機能が用意されており、GAE/J の開発が容易になります。
ただ、公式サイトが英語なので、敬遠される方も多いと聞きます。
ですので今回は、この slim3 の環境構築手順を日本語でまとめてみます。
slim3 の環境構築には、次の4つの手順が必要です。
- GAE/J の開発環境の構築
- 雛型プロジェクトの取得・展開
- Eclipseの設定
- 動作確認
1.GAE/J の開発環境の構築
前回の記事をご確認下さい。
2.雛型プロジェクトの取得・展開
slim3 では、開発の雛型プロジェクトである「slim3-blank」というものが提供されています。
環境構築は、この「slim3-blank」をベースに行います。
手順は、以下の通りです。
(1)「slim3-blank」を、こちらからダウンロードします。
・ファイル名は、「slim3-blank-EA1-SNAPSHOT-MMddHHmm.zip」の
書式になっています。
(2)ダウンロードしたファイルを、適当なディレクトリに解凍します。
(3)Eclipse で、プロジェクトをインポートします。
3.Eclipseの設定
(1)Eclipse のメニューの「Window」→「Preferences」を選択します。
(2)左のツリーから「Java」→「Code Style」→「Organaize Imports」を
選択し、「Number of static imports needed for .*」に「1」を指定し、
「Apply」を押下します。
(3)左のツリーから「Java」→「Editor」→「Content Assist」→「Favorites」を
選択し、「New Type」で以下の3つを指定し、「Apply」を押下します。
(a) org.hamcrest.CoreMatchers
(b) org.junit.Assert
(c) org.junit.matchers.JUnitMatchers
(4)プロジェクトを選択・右クリックし、「Refactor」→「Rename」を選択し、
プロジェクト名を好きな名前に変更します。
この際、ファイルシステムのディレクトリ名も指定した名前に
変更されます。
※以下、「hageyahhoo」と設定したものとして説明します。
(5)<プロジェクトルート>/war/WEB-INF/web.xml を開き、
「slim3.rootPackage」を、使用するパッケージ構成に変更します。
※以下、「com.hageyahhoo」と設定したものとして説明します。
(6)プロジェクトを選択・右クリックし、「Properties」を選択します。
(7)左のツリーから「Java Compiler」→「Annotation Processing」→
「Factory Path」を選択し、「Add JARs」を押下します。
(8)<プロジェクトルート>/lib/slim3-gen-EA1-SNAPSHOT.jar を選択し、
「OK」を押下します。
(9)<プロジェクトルート>/lib/slim3-gen-EA1-SNAPSHOT.jar が
選択されていることを確認し、「Apply」を押下します。
(10)プロジェクトの再ビルドを要求されますので、
「Yes」を押下してプロジェクトを再ビルドします。
以上で、Eclipse の設定は完了です。
4.動作確認
作成したプロジェクトを動作確認してみましょう。
(1)プロジェクトを選択・右クリックし、「Run As」→「Web Application」を選択します。
(2)コンソールに「The server is running at http://localhost:
<ポート番号>/」と表示されます。
※右にある赤い四角のボタンを押下すると、サーバ?を停止することが
できます。