ユーザーストーリーのフォーマットの小ネタ
Scrum Alliance の共同創設者の一人で、『アジャイルな見積りと計画づくり』などの著書でも有名な Mike Cohn さんが、ユーザーストーリーのよくある "As a xxx I want to xxx so that xxx" のフォーマットのポイント・長所・短所を、下記のブログにまとめられています。
内容は各自で読んでいただくとして、今回はこのフォーマットにまつわる小ネタを3つご紹介します。
1. フォーマットの名前
なぜかグーグル検索でヒットしづらいですが、名前は「Connextra」ないし「Connextra Format」です。
下記の書籍の著者の一人、Rachel Davies さんの発案によるものです。
- 作者: Rachel Davies,Liz Sedley,永瀬美穂,角征典
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2017/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2. 会話を始める「ポインタ」として活用する
このフォーマット(と実際に書くふせん)ですと、ユースケースシナリオのように細かい点まで書き切ることは難しいです。
これは一方で、チームメンバー・PO・他のステークホルダーたちと会話をするのに十分な情報に絞って書き、会話を促す道具として使った方が有効だという見方もできます。
会話によって、認識の違いや新しい情報が出てくることが多いので、「完璧な仕様」を作ろうとすると、無駄な作業になりがちです。
Outcomeに注力するという意味でも、このフォーマットはなりに意味のあるものだと言えます。
※この情報は、Jeff Pattonさんの研修&対話の内容が大きなベースとなっています。
3. 書く順番は変更しても良い
テスト手法の一つの BDD (Behavior-Driven Development) では、 "In order to xxx" から書き始めることを推奨している書籍もあります。これは、ユーザー視点から考え始めることで、そのテストの目的を明確化しやすくなるからです。
BDD in Action: Behavior-driven development for the whole software lifecycle
- 作者: John Ferguson Smart
- 出版社/メーカー: Manning Publications
- 発売日: 2014/10/12
- メディア: ペーパーバック
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