The HIRO Says

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ユーザーストーリーのフォーマットの小ネタ

Scrum Alliance の共同創設者の一人で、『アジャイルな見積りと計画づくり』などの著書でも有名な Mike Cohn さんが、ユーザーストーリーのよくある "As a xxx I want to xxx so that xxx" のフォーマットのポイント・長所・短所を、下記のブログにまとめられています。

内容は各自で読んでいただくとして、今回はこのフォーマットにまつわる小ネタを3つご紹介します。

1. フォーマットの名前

なぜかグーグル検索でヒットしづらいですが、名前は「Connextra」ないし「Connextra Format」です。

下記の書籍の著者の一人、Rachel Davies さんの発案によるものです。

アジャイルコーチング

アジャイルコーチング

※しれっと前書きを書かせていただいています。

2. 会話を始める「ポインタ」として活用する

このフォーマット(と実際に書くふせん)ですと、ユースケースシナリオのように細かい点まで書き切ることは難しいです。

これは一方で、チームメンバー・PO・他のステークホルダーたちと会話をするのに十分な情報に絞って書き、会話を促す道具として使った方が有効だという見方もできます。

会話によって、認識の違いや新しい情報が出てくることが多いので、「完璧な仕様」を作ろうとすると、無駄な作業になりがちです。

Outcomeに注力するという意味でも、このフォーマットはなりに意味のあるものだと言えます。

※この情報は、Jeff Pattonさんの研修&対話の内容が大きなベースとなっています。

3. 書く順番は変更しても良い

テスト手法の一つの BDD (Behavior-Driven Development) では、 "In order to xxx" から書き始めることを推奨している書籍もあります。これは、ユーザー視点から考え始めることで、そのテストの目的を明確化しやすくなるからです。

BDD in Action: Behavior-driven development for the whole software lifecycle

BDD in Action: Behavior-driven development for the whole software lifecycle