食から学んだもてなしの心

先日、浜松に旅行にいってきました。
そこで、うなぎの白焼きで有名な「あつみ」さんにお邪魔してきました。
※うなぎ料理専門店あつみ　：　http://unagi-atsumi.com/

あつみさんの店構え。
昼の開店は１１：３０ですが、その時点で既に３０人近くの行列になっていて、それで昼の部は終了という競争率。
今回、運よく競争に勝ち残ることができました。

ブレまくりですが、頼んだ白焼き重の雄姿。
この白焼き重に、多くのおもてなしの心が凝縮されていて感動しました。

まずうなぎ。
斜めに配置されているうなぎは、横並びのものよりも若干大きめで、目と量を楽しませてくれます。
そして、お味の方は…
白焼きなので、わさび醤油で食べるものなのですが、うなぎ自体の焼き具合が絶妙で、うなぎだけでも十分なうまみが生きていました。
グルメではないのであまり良い語彙が浮かびませんが…うなぎ自体のおいしさが優しく残されていて、とても上品な感じがしました。

つぎに薬味。
パッと見分かりにくいですが、右下の月の形の器に、生姜・わさび・ネギ・柚子胡椒が並んでいます。
このネギ、物凄く細かく刻まれていて、醤油に混ぜるにはちょうどよい大きさ。
それでいて、ネギのシャキシャキ感が全く損なわれていなくて、これだけ食べても十分おいしゅうございました。

更に、この薬味を入れた器、月と太陽の形になっているんですね。
「明」という字と同じ形です。
色も、月の方が金、太陽の方が銀で、本来のイメージとは逆の配色。
こんな細かいところにも、

他にも、肝吸いの香りがほかの店と比較しても段違いに良かったりと、至れり尽くせりでした。
１時間近く待たされましたが、その待ち時間に十分釣り合う味とおもてなしでした。

こういう細かいところに配慮が届いたおもてなしの心を、うまいこと IT の仕事にも活用したいと、心を新たにした旅行と食事でした。