The HIRO Says

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LINEに入社していました2017


というわけで、私がLINEに入社したことを知らない友人・知人がなりにいることが分かったため、改めて転職エントリーを書きます。


概要

まんま上のツイートにある通りで、2017年9月1日に、日本のSET(Software Engineer in Test)の第1号として、LINE株式会社に入社しました。「日本の」と書いたのは、韓国にもSETが複数名いるためです。

ここ数年はアジャイルコーチとして活動していましたが、私のアジャイルのスタイルは、テスト自動化やDevOpsといった技術基盤をベースにプロセスを整備するという技術寄りなもの。このスタイルが前職では様々なしがらみでできなくなりつつあったことと、イチからSETの役割・活動を定義し組織を立ち上げて、LINEアプリ本体の品質と開発プロセスの改善を文字通り主導して欲しいという、とてもチャレンジングな機会を提供してくれたことから、LINEへの転職を決意しました。また、

エンジニアがマネージャーよりも偉いのは当たり前でしょう?

という人事や面接官の言葉に感銘を受けたことも大きかったです。

ちなみにこの時、とある東証一部上場企業から次期CTO候補としての内定をもらっていましたが、グローバルに急成長していたLINEの方が面白いことができそうだと思い、その内定を辞退しています。


入社してからやってきたこと

Regional Scrum Gathering Tokyo 2018のセッション『An Agile Way as an SET at LINE』のネタバレになるので、ここでは詳しくは書きませんが、幾つかポイントを列挙します。

  1. 毎週何らかの(動作する)成果物を作成・提示することで、会社内でのSETの認知度を少しずつ確実に高めていった。
  2. 世界各拠点のQA・テスト自動化エンジニアとのコネクションを確立し、各拠点の成果物を1箇所に集約する活動を私の音頭で開始した。
  3. 現場の課題を分析し、それを解決するための役割と活動案を役員・マネージャー陣に提案し、合意を取り付けた。
  4. 『Agile2017参加レポート』でEngineering Blogデビュー。SETとアジャイルの相関について語る。
  5. 本番障害が多くて会社の売上・利益に影響しているサービスに優先的に自動テストを組み込み、障害検知速度の向上とMTTRの短縮を図っている最中。


特に効果が大きかったのは2番目のもので、入社2週間で社内のQA・テスト事情をおおよそ把握していたことから、CTOとお話した時に「あなた本当に入社2週間!?」と驚かれ、「これは(テスト自動化に積極的な)台湾に出張してもらいましょう」ということになり、わずか入社1か月半で台湾オフィスに出張するチャンスをもらえました。

ちなみに台湾オフィスは、日本以上にオフィス全体にキャラクターグッズが溢れていました。LINEに入社して台湾オフィスに行くと、熊のブラウンをいっぱいモフモフ出来ますw


今後やる予定のこと

基本的には、テスト自動化・DevOps・アジャイルを整備することで、LINEの売上・利益・従業員満足度の3点を向上させることを狙っています。そのために、以下の活動を予定しています。

  • 本番障害が多くて会社の売上・利益に影響している2サービスの自動テストを整備し、障害検知速度の向上・MTTRの短縮・障害件数の減少を実現する。
  • デベロッパーが適切な粒度の自動テストを書くことを当たり前にするために、教育・啓蒙・協働を推進する。
  • 世界各拠点のQA・テスト自動化エンジニアとともに、テスト自動化と品質向上に関する統一的な活動を実施していく。
  • Regional Scrum Gathering Tokyo 2018で発表する。

いま困っていること

上述の「今後やる予定のこと」で、勘の良い方は感づかれたかも知れませんが、人員不足&やることが多すぎで、私がすでに瀕死状態にありますw

上級執行役員からも、「施策は全部実施したいけれども、それだと伊藤さんが死んでしまうから、伊藤さんの負荷を下げるためにSETを増員することは喫緊の経営課題だ!」(やや誇張あり)と言われています。

SET、ガチで急募です。2018年1Qまでに5名以上の体制を作りたい!

これから内容をもっと魅力的に修正する予定ですが、コチラでSETの募集をやっています。ポイントは以下の通りです。

  • サーバーサイドのプロダクト群が対象です。
  • 主要技術はJava(Spring/Spring Boot & Tomcat)です。
  • JUnitは必須で、Selenium WebDriver・Pact・JmeterScalaあたりの経験があると高評価ですw
  • 英語でドキュメントを書けることが必須です。英語で会話できるとなお良いです。
  • テストコードを書くだけではなく、テストコードを使ってデベロッパー・マネージャー・QAらとのコミュニケーションを、売上・利益などの観点からリードできる人が好ましいです。「ただプログラムを書く人」ではなく、「テストコードでLINEのビジネスに貢献しよう」という人を求めています。
  • 文系大学卒でも、上記のことができれば大歓迎です。


今ならばまだ私ひとりなので、輝ける機会はまだまだたくさんあります。むしろ才覚があれば、機会をいくらでも作ることができます。
大事なことなので2度書きます。SET、ガチで急募です。