脳梗塞の疑いで入院していました
2017年11月15日(水)から22日(水)までの間、脳梗塞の疑いで入院していました。
経緯
2015年初めに喘息を発症し、特にここ1ヶ月ほどは、日に日に症状が悪化してきていました。今回も、入院前日の11月14日(火)の夕方に大きな発作を起こしました。特にこの時の発作は、これまでのものよりも非常に大きなもので、発作が落ち着いた時には全身汗まみれで、後頭部が痛み、ものが回転して見え、まっすぐ歩けずに会社の机や柱にぶつかるという有様でした。すぐに帰宅することにしましたが、まるで深酒をしたような「酔い」の感覚が全身に広まり、まっすぐに歩けない中、ただ必死に意思の力だけで帰宅したことを覚えています。
一晩寝た次の日の朝も、一連の症状は全く改善していませんでした。喘息がきっかけだったことから、喘息の症状の1つだと考え、まずはかかりつけの喘息の病院に向かいました。
喘息の医師に診てもらったところ、「これは喘息の症状ではなく脳の症状だ。いますぐ総合病院の神経内科を受診するように!」と言われ、指定された病院に急行して診察と多くの検査を受けました。
15時頃だったでしょうか、検査の連続で疲弊していた私に医師が告げたのは、「これ脳梗塞だよ」というものでした。人間、想定していない最悪の事態に遭遇すると、笑ってしまうんですね。笑いが止まらない中、私は病室に連行されました。
診断結果
結論から言うと、「椎骨脳底動脈循環不全」と診断されました。
脳梗塞ではなかったものの、その一歩手前の「TIA(一過性脳虚血発作)」の一種ということで、脳梗塞予備軍であることは事実のようです。
めまいや歩行中のふらつきはなくなったものの、後頭部の痛みは未だにあり、まだ安心はできないようです。
また、喘息は未だに改善の兆しがありません。朝限定ではあるものの毎日血痰が出ていることと、咳が頻繁に出ることから、引き続き喘息の病院にも通います。
後日談
入院2日目と退院1日前に妹がお見舞いに来てくれたのですが、妹の話では、当初の私は右腕がほとんど動かせず、呂律が回らず言葉もスムーズに発することができていなかったとのことです。そこまでの自覚症状はなかったため、かなりのショックでした。
入院して気がついたこと
1) 人のつながりのありがたさ
楽天時代の先輩の川口さんにお見舞いにきてもらい、気晴らしの本を持ってきていただきました。
また、非常に多くの方からSNSを通じて応援メッセージをいただき、それらが非常に励みになりました。この場を借りて、心からお礼を申し上げます。
2) 健康優先を徹底する
退院直後に見つけたオンライン記事『「元グーグル」という肩書はいつか外したい――及川卓也さんが考える、日本の「残念なIT」からの脱出法』の後半に、
そして、とても基本的だけど最後に一番大切なことを。それは「体を第一に考える」ということです。
とはっきり書かれていました。
確かに最近は、仕事で成果が出つつあったため、そちらを優先しがちで、結果ご覧の有様でした。今後は、よりこのことを意識しながら生きていきます。
3) 生きる目的を常に設定する
入院2日目に、プロポーザルを出していたRegional Scrum Gathering Tokyo 2018から、プロポーザルが通った旨の連絡が届きました。
『An Agile Way as an SET at LINE』と題したセッション、LINEに入社した直後から、多くの仲間の協力と助けを得ながら成し遂げてきたこと・学習してきたことを広く発信し、仲間の頑張りを世に伝えたいという強い思いで準備していたものです。「このチャンスを何が何でも生かす!」という思いから、気持ちを強く持ってリハビリに取り組んできました。
目先のものでも良いので、生きる目的をはっきりと持つことは、困難を乗り越える助けになります。
最後に
まだ後頭部の痛みを引きずっていることと、再発の恐れ→脳梗塞逝きのルートが残っていることから、しばらく健康第一でゆっくり体調・体質改善に取り組みます。
あと、じっくり取り組みたいので、急かすような言葉はかけずに見守っていてください。