The HIRO Says

If you smell what The HIRO is cooking!!!

ITとはプロレスである10の理由

Finally, The HIRO has come back to this blog!


皆さんこんにちは。
さて、PCモニターないしスマホ画面で各種Advent Calendarをご覧の皆さん!何かが足りないような気がしませんか?


そうです!今年のAdvent Calendarには、プロレスが足りないんです!


そこで今回は、役に立つ情報も含めながら、炎上上等でITとプロレスの話を書き尽くしてみようと思います。


1. 技術力しかないエンジニアは「しょっぱい」

プロレス界には、アマチュアレスリングや柔道など、格闘技界で活躍した人たちが入門してくることが多いです。しかし、往々にしてそのような選手たちは、プロレス界に入ってから伸び悩む傾向があります。なぜならば、格闘技の「強さ」は見せられても、プロレス的なお客様を惹きつける「魅せる」動きが(すぐに)できないことが多いためです。(ちなみにこのように、お客様に「魅せる」動きができず、お客様を満足させられない様を、プロレス用語では「しょっぱい」と表現します。)

翻って、IT業界に目を向けてみましょう。技術力は突出しているけれども、コミュニケーションなど他の能力には興味を示さない/伸ばそうとしないエンジニアたちを、よく目にしませんか? 後述しますが、仕事においてお客様を惹きつけることやステークホルダーを喜ばせることは、エンジニアにも求められることです。特に、アジャイルやDevOpsが広まり、ITとビジネスとの距離をより短くすることが求められている昨今では、よりその傾向が強くなってきています。

強さ・技術力は大切です。しかしながら、それしか見せられるものがないのであれば、お客様・マネージャー・チームメンバーらにとっては、「しょっぱい」存在でしかないのです。強さ・技術力以外にも、お客様らに「魅せられる」能力を身につけることが肝要です。

※まれに、強さ・技術力だけで「魅せられる」人もいますが、これは例外ということで(^^;)


2. お客様にお金を出してもらえるエンジニアこそが評価される

プロレス界で「評価される」レスラーとは、どのような存在でしょうか? 幾つか要素があるのですが、その中でも重要なものに、「チケットを売れる」というものがあります。

これは先述の「しょっぱい」の話とも関連しますが、お客様の印象に残る動きができ、お客様に「またこのレスラーを見たいな」と思わせる存在こそが、プロレス界では重宝されます。なぜならば、お客様にお金を出してもらっているからです。

翻って、IT業界。「クールなコードを書きさせすれば評価される」・「技術の分からないマネージャーが自分を評価してくれない」などと思っているエンジニアはいませんか? 残念ながらそのような態度では、評価されることはあまり期待できません。なぜならば、お客様にお金を出してもらえていないからです。

エンジニアの皆さんにはぜひ、「技術力が全て」とは思わずに、ステークホルダーやマネージャーらとよく話をして、彼らが一体何を求めていて、どのように売上・利益をあげようとしているのか、一度しっかりと確認してみてください。そして、どうしたらそこにエンジニアとして貢献できるかを考えてみてください。そこに、自分がより評価されるようになるためのヒントが転がっているはずです。


3. 自分たちを適切に「みせよう」

これまで説明してきたように、プロレスラーは、お客様を惹きつけ、「またこのレスラーを見たい」とお金を出してもらうよう振る舞うことが必要です。すなわち、いかに自分を「魅せられるか」がポイントです。それでは、レスラーがどの程度お客様を惹きつけているか、すなわち人気があるかということを、どのように判断すれば良いのでしょうか? 具体的な評価軸としては、以下のものが挙げられます。

  • 大会・興行の観客動員数
  • グッズの売上金額
  • チケットの販売枚数(レスラー自身がチケットを販売する場合)
  • イベント開催時の参加人数
  • Twitterのフォロワー数


一方でIT業界。特に昨今のアジャイル界隈では、「メトリクス」(KPIとほぼ同義)というものを活用して、プロダクトおよび開発プロセスの良し悪しを「見える化」する動きが、世界的に広まりつつあります。
メトリクスに関する具体的な魅せ方や活用方法については、以下の資料が参考になります。

プロダクト開発活動およびリリースしたプロダクトがどの程度お客様を惹きつけているか。どの程度「魅せているか」をメトリクスで「見える」ようにする活動は、多くのプラスの効果があります。もしまだメトリクスを採用していない方は、これを機に採用してみてはいかがでしょうか。


4. ステークホルダーマネジメントは重要

レスラーは、試合だけをしていれば良いわけではありません。地方での大会・興行のために営業に出たり、保育園や老人ホームなどを慰問したり、テレビに出たりと、大会・興行を成功させるために日々さまざまな活動を行っています。
例えば、新日本プロレス棚橋 弘至選手(@tanahashi1_100)。その圧倒的で旺盛な営業活動は、オーナーをして「もう営業に回るところがない」とまで言わしめたほどです。
棚橋選手のリング内外での活動ぶりについては、ぜひ下記書籍をご覧ください。

IT業界も同様です。プロダクト開発やチームを支援してくれる出資者・マネージャー・他部署の関係者・協力会社などなど、挙げればきりがないですが、こうした「ステークホルダー」との良好や協力関係を築くこと、情報のやりとりを円滑化すること、期待値を適切にコントロールすることなど、ステークホルダーマネジメント」はプロダクト開発の成功に必須です。

ぜひ、あなたのプロダクト開発を成功させ続けるために、IT業界の棚橋選手を目指して行動してみてください。


5. プロレスは「プロセス」

ダジャレじゃないですよ?(-ω-;)

プロレスとは、アスリートとしての圧倒的な運動量、および試合の流れと間によって、独特の高揚感をお客様に伝えるスポーツです。単純に技を出すだけではダメで、例えば試合序盤は関節技の攻防でじっくりお客様の目を慣れさせてリングに注意を惹きつけ、中盤から大技を出し始めて場の転換を図り、終盤は必殺技とその切り返しの応酬で魅せるというような、「試合の流れ」が重要になってきます。

これは、IT業界における、適切なプロダクトを作るための「プロセス」を整備・運用することに似ていませんか?
ウォーターフォールでもアジャイルでも良いです。そのプロダクトを開発するための適切な「プロセス」があり、メンバーステークホルダーらに認知・共有されており、それを活用して実際に適切なタイミングでプロダクトを提供できていることが肝要です。
昨今適用が広がってきているCI/CD・DevOpsは、ここぞというときに必殺技よろしく最新のプロダクトをリリースできるようにしようというプロセスです。あなたのプロダクトにあったプロセスを整備して、あなたもIT業界でベストバウトを狙ってみてください。


6. 良いチームがお客様を喜ばせる

プロレスラーだけでは、大会・興行を成立させることはできません。
チケットを売ったり会場を押える営業、グッズ売り場の担当者、音響や照明などのスタッフ、大会・興行に適したカードと試合順序を決めるブッカーら、多くの人たちが協力しあって、大会・興行を成り立たせ、お客様を喜ばせています。
一方で、この協力関係がうまくいかない場合は、興行が不成立となったり、お客様が離れてしまい、結果会社が倒産してしまうということもあります。

IT業界も同様です。お客様に喜ばれるプロダクトを作り続けるための「良いチーム」を作り運営していくことが、成功のために必須です。営業・企画の方のアイデアを適切にすくい上げ、プロダクトに落とし込むこと。デザイナーやQAと良好な関係を気づき、手戻りを減らすこと。運用担当者と協力し、迅速にプロダクトをリリースできる体制を構築すること。適切なステークホルダーマネジメントを行うこと。などなど。

自己組織化され、価値に向かって一直線に進める「良い」プロダクト開発チームが、最終的にお客様を喜ばせます。


7. 日々の鍛錬がお客様を喜ばせる

せっかくプロレスを見るならば、カッコいいカラダのレスラーをみたいですよね。また、肉体的にも技量的にも研ぎ澄まされた選手の動きを見て満足したいものです。
昨今のプロレス界では、特にボディービルダー並みにカッコいいカラダを作り、良い試合をするために徹底的に節制している人が増えてきています。先の棚橋選手が、その最たるものでしょう。あのカラダで今年40歳です。

それでは、IT業界と関連するポイントはどこでしょうか。それは、勉強することを欠かさないことでしょう。ただしこれは、常に最新の技術を追い続けることだけではなく、適材適所のソリューションを提供できるよう選択肢を増やすことも含みます。レスラー同様、引き出しは多い方が良いです。
また、アジャイルでは、「持続可能」に仕事をし続けることが重要とされています。したがって、無理せず仕事を続けられるよう、適度な運動をすることも役に立つでしょう。

日々の鍛錬。これは、業界問わず必要なことでしょう。


8. プロレスは共通言語として仕事を円滑にする

コミュニケーションを円滑にすることは、プロダクト開発を成功させるための重要な要素です。
プロレスの用語や決めゼリフを共通言語として活用すると、うまくいくことがあります。これは、メンバー間やステークホルダー間の認識の差を埋めるために、DDD(Domain-Driven Design)の「ユビキタス言語」や「DSL」(Domain-Specific Language)を活用することに相当します。
以下に例をあげます。

  • トランキーロ:焦らずゆっくり振る舞って欲しい時に使いましょう。
  • 特にありません:おそらく3つくらい言いたいことがあるはずです。質問して聞き出してあげましょう。
  • どうしよっかなー?:難しい選択を迫られた時に使いましょう。緊張した空気が弛緩します。
  • たぎる:リリース間際など、感情が高ぶってきた時に使いましょう。
  • イヤァオ!:感情が高ぶり言語化できなくなった時に使いましょう。どんな場面でも使える万能の言葉です。

9. Matzはプロレス好き

Rubyの父として有名すぎる、Matzことまつもとゆきひろさん(@yukihiro_matz)。ある日、宴席でご一緒させていただいた際に、「プロレスのミーム(決めゼリフ)が好き」というお話を伺いました。そこで私は、当時は新日本プロレス、現在は現在はWWEで活躍中の中邑 真輔選手(@ShinsukeN)の決めゼリフ「イヤァオ!」をお教えしました。そして、その宴席を一緒に「イヤァオ!」で締めました。

ITはやはりプロレスであることの証明ではないでしょうか?w


10. 筋肉は裏切らない

多くは語るまい。

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最後に

私の趣味は、スポーツナビというサイトで、プロレスを含むスポーツ全般の情報を日々追うことです。


ぜひ、あなたの目で、あなたの手で、最新のプロレスの情報を収集し、日々のプロダクト開発活動にその知見を生かしてみてください。

超兄貴?兄貴のすべて?

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