SET活動報告(2018-1Q)
2018年2月17日(土)に開催された『プロダクトオーナー祭り2018』で、LINEでのSETの活動についてお話させていただきました。
今回は、この発表のポイント、および発表したことで学ぶことができた点を、簡潔に紹介します。
発表のポイント
要点を一言で言うと、「技術施策をビジネスに貢献する観点から考えると、できること・工夫すべきことがたくさんある」ということです。
1) まずはやるべきことを見つける
何をすれば良いのか?これを見つけることができれば、具体的なプランニングや施策の実施に持っていくことができます。
仕事での課題はいろいろあります。しかし、それが具体的に何なのかをうまく言葉で表現できていないがために、施策につなげられないことは多いです。したがって、まずは課題を発見して言語化することが肝要です。
学ぶことができた点
- 課題発見・言語化、「3つのKPI」といったアイデアは、他の会社・ロールでも適用・応用できそうなこと
- 「ビジネスに貢献するエンジニアリング」という観点での会話は、さらなる創発につながりそうなこと
- 参加者へのインパクトは与えられたらしいこと
今後の予定
- 資料の英語化(グローバルに成長したい・アプローチしたい)
- 施策の形式知化(英語の論文を考えています。書籍化のアプローチ歓迎)
- 『RSGT2018 共有会&ワークショップ in 宇都宮』での登壇
参考リンク
活動の際に多くのヒントをもらった書籍です。「インパクトを与える」は自分で思いついたアイデアですが、同じことをこの書籍でも言及していました。
- 作者: James A. Whittaker,Jason Arbon,Jeff Carollo
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2012/03/21
- メディア: Kindle版
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圧倒的に成長できるウェアです。
- 出版社/メーカー: コスパ
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- メディア: おもちゃ&ホビー
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あなたの頭痛、本当に頭痛ですか?
2017年11月15日に脳梗塞の疑いで緊急入院してから2か月半。2018年2月1日から無事復職できることになりました。
今回、病名を特定するまでに非常に時間がかかった一方で、特定できてからの治療が非常にスムーズでした。同様の症状で苦しんでいる方の治療のヒントになればと思い、ポイントをまとめてみることにしました。
1. 症状
私の身に起きたものを、以下に列挙してみます。
- 後頭部の頭痛
- めまい
- 吐き気
- ろれつが回らない
- 手に力が入らず、ものを持つ・つかむことができない
- 足に力が入らず、歩くことができない
- ウェイトトレーニングを続けているのに、使用重量が徐々に落ちてきた
- 有酸素運動を続けているのに、息が上がりやすくなってきた
もしあなたに当てはまるものがあれば、以下の病気を調べてみることをお勧めします。
2. 原因
私の場合、以下のものが原因でした。
1) 気管支喘息の発作による、脳への血流の不足
めまい・吐き気・ろれつが回らない症状の原因であり、脳梗塞と「誤診」された原因でもあります。気管支喘息が悪化すると、結果として脳にダメージを与える恐れがあるので注意が必要です。
2) 全身筋肉痛
「後頭部の頭痛」と思っていたものは、実は肩と首の筋肉痛・神経痛でした。正式な病名は、頸肩腕症候群・線維筋痛症・全身の筋筋膜性疼痛症候群になります。
「手に力が入らず、ものを持つ・つかむことができない」、「足に力が入らず、歩くことができない」、「ウェイトトレーニングを続けているのに、使用重量が徐々に落ちてきた」の原因でした。私の場合面倒だったのは、後頭部の痛みだと思い病気の特定が遅れたこと、症状が全身に現れたこと、どうも生まれつきこの病気を持っていたらしいことでした。
3. 対策
私の経験に基づく、対策のアドバイスです。
1) 適切な病院・医師を見つける
一番大切なことであり、一番難しいことでもあります。
特に「頭痛」の場合、「脳の病気を疑われる→検査で何も見つからない→医師から無神経なことを言われる」という経験を一度でもしたならば、頸肩腕症候群の可能性を調べてみることをお勧めします。
東京都内の場合、芝大門クリニックまたは新小岩わたなべクリニックが、頸肩腕症候群の診察をしてくれます。特に後者の新小岩わたなべクリニックは、比較的空いているため、急ぎ診察を受けたい方にお勧めします。
もし適切な病院・医師をすぐに見つけられない場合は、友人・知人に相談してみることをお勧めします。自分とは違う視点から、ヒントになる情報を得られることがあります。私の場合も、「頭痛ではないのではないか?」というヒントを得られたことから、適切な病院・医師を見つけることができ、良い治療を受けることができました。
2) SNSから離れる
病気になり治療に専念せざるを得なくなると、友人・知人の活躍が一層素晴らしく見えてしまい、結果自分の惨めさに心が腐るということが起きやすいです。惨めで辛い思いに強くかられる場合は、SNSから離れて治療に集中しましょう。焦らないことが重要です。トランキーロ!
3) マインドフルネスで、ストレスに打ち克つ
私が患った頸肩腕症候群は、精神を病みストレスを助長する面倒な症状も持っています。ストレスを適切にコントロールして克服するスキルとして昨今、マインドフルネスへの注目が集まっています。私も試してみたところ、心の中の「嫌だと思うこと」を具体化&客観視できるようになり、療養生活&動かない体に対するストレスを乗り越えることができました。また、思いの外集中力が増し、読書などの効率が上がりました。
マインドフルネスを試してみたい方には、以下の書籍をお勧めします。
サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
- 作者: チャディー・メン・タン,ダニエル・ゴールマン(序文),一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2016/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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4. さいごに
私が病気になったことについて、「人生に手を抜いているからだ」と言って責めてきたり、揶揄してきた人が何名かいます。しかし、病気はなるときにはなります。病気を予防しようと思って運動を続けていたことが結果的に症状を悪化させていたり、生まれつき患っていた病気が実は隠れていたり、病に至る道はあちこちに潜んでいます。
また、病気になったことで学べることも、たくさんあります。治療・回復のための知識、ストレスの軽減方法、自身の体の限界、応援してくれる人のありがたみ…
病気を受け入れ、迅速かつ適切に治療し、病気からできるだけ多くの学びを得る。それでもいいのではないでしょうか。
LINEに入社していました2017
呼んだ?
— The HIRO : SET@LINE (@hageyahhoo) 2017年11月24日
今年の9月1日から、LINEのSET第1号として加わりました〜!確かに転職ブログとか書いていなかったので、知らない人は知らないかも〜!
— The HIRO : SET@LINE (@hageyahhoo) 2017年11月24日
こちらこそ〜!
— The HIRO : SET@LINE (@hageyahhoo) 2017年11月24日
組織と施策をイチから作るところから実践までやっていますが、これまでのアジャイル・自動化・DevOpsの知識・経験、あと隠れスキルのJavaが大いに役立ってます!あとしーばさんのブログ一杯参考にさせてもらってます!
本当に今までの全部をぶつけられる会社&ロールなので、とてもやりがいがあります。CTOや役員にも自分の提案を支持してもらえているし、何より会社全体がエンジニアを重用する社風なので、仕事が楽しすぎますw
— The HIRO : SET@LINE (@hageyahhoo) 2017年11月24日
というわけで、私がLINEに入社したことを知らない友人・知人がなりにいることが分かったため、改めて転職エントリーを書きます。
概要
まんま上のツイートにある通りで、2017年9月1日に、日本のSET(Software Engineer in Test)の第1号として、LINE株式会社に入社しました。「日本の」と書いたのは、韓国にもSETが複数名いるためです。
ここ数年はアジャイルコーチとして活動していましたが、私のアジャイルのスタイルは、テスト自動化やDevOpsといった技術基盤をベースにプロセスを整備するという技術寄りなもの。このスタイルが前職では様々なしがらみでできなくなりつつあったことと、イチからSETの役割・活動を定義し組織を立ち上げて、LINEアプリ本体の品質と開発プロセスの改善を文字通り主導して欲しいという、とてもチャレンジングな機会を提供してくれたことから、LINEへの転職を決意しました。また、
エンジニアがマネージャーよりも偉いのは当たり前でしょう?
という人事や面接官の言葉に感銘を受けたことも大きかったです。
ちなみにこの時、とある東証一部上場企業から次期CTO候補としての内定をもらっていましたが、グローバルに急成長していたLINEの方が面白いことができそうだと思い、その内定を辞退しています。
入社してからやってきたこと
Regional Scrum Gathering Tokyo 2018のセッション『An Agile Way as an SET at LINE』のネタバレになるので、ここでは詳しくは書きませんが、幾つかポイントを列挙します。
- 毎週何らかの(動作する)成果物を作成・提示することで、会社内でのSETの認知度を少しずつ確実に高めていった。
- 世界各拠点のQA・テスト自動化エンジニアとのコネクションを確立し、各拠点の成果物を1箇所に集約する活動を私の音頭で開始した。
- 現場の課題を分析し、それを解決するための役割と活動案を役員・マネージャー陣に提案し、合意を取り付けた。
- 『Agile2017参加レポート』でEngineering Blogデビュー。SETとアジャイルの相関について語る。
- 本番障害が多くて会社の売上・利益に影響しているサービスに優先的に自動テストを組み込み、障害検知速度の向上とMTTRの短縮を図っている最中。
特に効果が大きかったのは2番目のもので、入社2週間で社内のQA・テスト事情をおおよそ把握していたことから、CTOとお話した時に「あなた本当に入社2週間!?」と驚かれ、「これは(テスト自動化に積極的な)台湾に出張してもらいましょう」ということになり、わずか入社1か月半で台湾オフィスに出張するチャンスをもらえました。
ちなみに台湾オフィスは、日本以上にオフィス全体にキャラクターグッズが溢れていました。LINEに入社して台湾オフィスに行くと、熊のブラウンをいっぱいモフモフ出来ますw
今後やる予定のこと
基本的には、テスト自動化・DevOps・アジャイルを整備することで、LINEの売上・利益・従業員満足度の3点を向上させることを狙っています。そのために、以下の活動を予定しています。
- 本番障害が多くて会社の売上・利益に影響している2サービスの自動テストを整備し、障害検知速度の向上・MTTRの短縮・障害件数の減少を実現する。
- デベロッパーが適切な粒度の自動テストを書くことを当たり前にするために、教育・啓蒙・協働を推進する。
- 世界各拠点のQA・テスト自動化エンジニアとともに、テスト自動化と品質向上に関する統一的な活動を実施していく。
- Regional Scrum Gathering Tokyo 2018で発表する。
いま困っていること
上述の「今後やる予定のこと」で、勘の良い方は感づかれたかも知れませんが、人員不足&やることが多すぎで、私がすでに瀕死状態にありますw
上級執行役員からも、「施策は全部実施したいけれども、それだと伊藤さんが死んでしまうから、伊藤さんの負荷を下げるためにSETを増員することは喫緊の経営課題だ!」(やや誇張あり)と言われています。
SET、ガチで急募です。2018年1Qまでに5名以上の体制を作りたい!
これから内容をもっと魅力的に修正する予定ですが、コチラでSETの募集をやっています。ポイントは以下の通りです。
- サーバーサイドのプロダクト群が対象です。
- 主要技術はJava(Spring/Spring Boot & Tomcat)です。
- JUnitは必須で、Selenium WebDriver・Pact・Jmeter・Scalaあたりの経験があると高評価ですw
- 英語でドキュメントを書けることが必須です。英語で会話できるとなお良いです。
- テストコードを書くだけではなく、テストコードを使ってデベロッパー・マネージャー・QAらとのコミュニケーションを、売上・利益などの観点からリードできる人が好ましいです。「ただプログラムを書く人」ではなく、「テストコードでLINEのビジネスに貢献しよう」という人を求めています。
- 文系大学卒でも、上記のことができれば大歓迎です。
今ならばまだ私ひとりなので、輝ける機会はまだまだたくさんあります。むしろ才覚があれば、機会をいくらでも作ることができます。
大事なことなので2度書きます。SET、ガチで急募です。
脳梗塞の疑いで入院していました
2017年11月15日(水)から22日(水)までの間、脳梗塞の疑いで入院していました。
経緯
2015年初めに喘息を発症し、特にここ1ヶ月ほどは、日に日に症状が悪化してきていました。今回も、入院前日の11月14日(火)の夕方に大きな発作を起こしました。特にこの時の発作は、これまでのものよりも非常に大きなもので、発作が落ち着いた時には全身汗まみれで、後頭部が痛み、ものが回転して見え、まっすぐ歩けずに会社の机や柱にぶつかるという有様でした。すぐに帰宅することにしましたが、まるで深酒をしたような「酔い」の感覚が全身に広まり、まっすぐに歩けない中、ただ必死に意思の力だけで帰宅したことを覚えています。
一晩寝た次の日の朝も、一連の症状は全く改善していませんでした。喘息がきっかけだったことから、喘息の症状の1つだと考え、まずはかかりつけの喘息の病院に向かいました。
喘息の医師に診てもらったところ、「これは喘息の症状ではなく脳の症状だ。いますぐ総合病院の神経内科を受診するように!」と言われ、指定された病院に急行して診察と多くの検査を受けました。
15時頃だったでしょうか、検査の連続で疲弊していた私に医師が告げたのは、「これ脳梗塞だよ」というものでした。人間、想定していない最悪の事態に遭遇すると、笑ってしまうんですね。笑いが止まらない中、私は病室に連行されました。
診断結果
結論から言うと、「椎骨脳底動脈循環不全」と診断されました。
脳梗塞ではなかったものの、その一歩手前の「TIA(一過性脳虚血発作)」の一種ということで、脳梗塞予備軍であることは事実のようです。
めまいや歩行中のふらつきはなくなったものの、後頭部の痛みは未だにあり、まだ安心はできないようです。
また、喘息は未だに改善の兆しがありません。朝限定ではあるものの毎日血痰が出ていることと、咳が頻繁に出ることから、引き続き喘息の病院にも通います。
後日談
入院2日目と退院1日前に妹がお見舞いに来てくれたのですが、妹の話では、当初の私は右腕がほとんど動かせず、呂律が回らず言葉もスムーズに発することができていなかったとのことです。そこまでの自覚症状はなかったため、かなりのショックでした。
入院して気がついたこと
1) 人のつながりのありがたさ
楽天時代の先輩の川口さんにお見舞いにきてもらい、気晴らしの本を持ってきていただきました。
また、非常に多くの方からSNSを通じて応援メッセージをいただき、それらが非常に励みになりました。この場を借りて、心からお礼を申し上げます。
2) 健康優先を徹底する
退院直後に見つけたオンライン記事『「元グーグル」という肩書はいつか外したい――及川卓也さんが考える、日本の「残念なIT」からの脱出法』の後半に、
そして、とても基本的だけど最後に一番大切なことを。それは「体を第一に考える」ということです。
とはっきり書かれていました。
確かに最近は、仕事で成果が出つつあったため、そちらを優先しがちで、結果ご覧の有様でした。今後は、よりこのことを意識しながら生きていきます。
3) 生きる目的を常に設定する
入院2日目に、プロポーザルを出していたRegional Scrum Gathering Tokyo 2018から、プロポーザルが通った旨の連絡が届きました。
『An Agile Way as an SET at LINE』と題したセッション、LINEに入社した直後から、多くの仲間の協力と助けを得ながら成し遂げてきたこと・学習してきたことを広く発信し、仲間の頑張りを世に伝えたいという強い思いで準備していたものです。「このチャンスを何が何でも生かす!」という思いから、気持ちを強く持ってリハビリに取り組んできました。
目先のものでも良いので、生きる目的をはっきりと持つことは、困難を乗り越える助けになります。
最後に
まだ後頭部の痛みを引きずっていることと、再発の恐れ→脳梗塞逝きのルートが残っていることから、しばらく健康第一でゆっくり体調・体質改善に取り組みます。
あと、じっくり取り組みたいので、急かすような言葉はかけずに見守っていてください。
Agile2017のレポートとこぼれ話詰め合わせ
今年も、Agile2017に参加してきました。今回は、Agile2017 のレポートと、あまりにありすぎたこぼれ話をぎゅっと詰め込んで皆様にお届けします。
カンバンシミュレーター
上記のレポートでも触れているシミュレーションツール。作者の Peter Kananen さんのご好意で、日本でも自由に使って良いとのことです。
URL:http://greenlight-flow-metrics.herokuapp.com/
本来は、各レーンの人数・WIP 制限・タスクのバッチサイズを操作することで、適切なサイクルタイムやスループットを実現できるかどうかを試すもので、メトリクスの習得を目的としたツールです。一方で、カンバン自体を説明することに関しても非常に優秀なツールでもあります。もしカンバンの導入を検討しているけれどもイメージが分からないという方がいらっしゃいましたら、ぜひ試してみてください。
あ、もし需要があれば、出張ワークショップとかやりますです。
著名人との交流
Jonathan Rasmusson さん(『アジャイルサムライ』の著者)
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
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Joshua Kerievsky さん(モダン・アジャイルで今年日本中がお世話になった方)
Woody Zuill さん(モブプログラミングの第一人者。Hunter Industries 所属)
Agile2014 で、モブプログラミングに関する論文を発表されています。なかなか興味深いです。
https://www.agilealliance.org/wp-content/uploads/2015/12/ExperienceReport.2014.Zuill_.pdf
Chris Lucian さん(Hunter Industries のソフトウェア開発ディレクター)
今回の Agile2017 で、モブプログラミングに関する論文を発表されています。モブをスケールさせるという、非常に面白い内容です。
https://www.agilealliance.org/wp-content/uploads/2017/02/GrowingTheMob.pdf
Jeff Patton さん(ユーザーストーリーマッピングでおなじみ)
- 作者: Jeff Patton,川口恭伸,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/07/25
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川崎大師のお守り
Agile2017 に参加していて、ちょっと嬉しい話があったのでチラ裏です。
昨年(2016年)私は、プロダクトオーナーシップやプロダクトディスカバリーなどで有名な David Hussman さんのセミナーを受講しました。
その後、David が重い病気を患ったことを人づてに聞きました。
今回の Agile2017 で David が登壇するという情報を得て、私は川崎大師に行って、厄除けのお守りを購入してきました。病気が少しでも快方に向かうよう、彼にプレゼントしたいと思ったからです。
で昨日(8/9)、無事に David にお守りを渡すことができました。David からは、拝むように感謝されて、こちらも胸が熱くなりました。
Sweet gift from @hageyahhoo URL
そして今日(8/10)、David の友人である Jeff Patton さんから、「David も私も非常に感謝している」と言われました。また、病気が快方に向かっていると言う情報もいただきました。
正直、嬉しくて泣きそうです。
人生、たまにはこういうことがあってもいいですよね。
【Agile2017参加レポート】でもやるんだよ! by Spotify
今年も、アメリカで開催されている Agile2017 に参加しています。
3日目に開催された Spotify のセッション、『You can do better than the Spotify Model』がちょっと興味深かったのでチラ裏します。
スピーカー
Joakim Sunden さん
『カンバン仕事術』の著者です。聞き間違えていなければ、2年ほど前にストックホルムからアメリカに移住し、Spotify に入社したとのことです。
- 作者: Marcus Hammarberg,Joakim Sundén,原田騎郎,安井力,吉羽龍太郎,角征典,?木正弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2016/03/26
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『アジャイルサムライ』の Jonathan Rasmusson さんといい、『リーン開発の現場』の Henrik Kniberg さんといい、Spotify に入社するアジャイルコーチが多い印象。
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
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- 作者: Henrik Kniberg,角谷信太郎,市谷聡啓,藤原大
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2013/10/26
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概要
下記の動画で紹介されている、Spotify の成功モデル(「The Spotify Model」)。これが近年うまく機能しないケースが出てきたので、どうやって1つ1つ課題を解決していっているかのお話でした。
実際に起きている課題
- TDD をやらなくなった
- タスクボードを使わなくなった
- R&D 部門以外ではアジャイルを使わなくなった
などなど。
急激に会社が成長し、ここ4年で1,600名ほど社員が増えており、その人たちのケアがあまり行き届いていないとのことでした。
解決策
基本は、下記の書式で解決するとのことです。
The Spotify Model + ? = Profit
ポイントは以下の通り。
- 課題のコンテキストはそれぞれ違うので、それぞれに応じた解決策を考え抜いて適用する。
- 解決策のベースとして、「The Spotify Model」を活用する。
- 必ず Profit(利益)につなげる。
- これらを実現するために、「Autonomy」(自立性・自律性)を重視する。
結局のところ、「でもやるんだよ!」と言っているのと同じなことが、ちょっと面白かったですw
一方で、共通のベースに基づきながらも自分たちで徹底して考え抜いて、必ず利益につなげろ!という点は、自分のアジャイル観にもあっていて、共感するものでした。