Regional Scrum Gathering Tokyo 2020、個人的には3年ぶりに参加&登壇させていただきました。
久々のRSGTは、私にとっては本当にキラキラした、極上の知的エンターテインメント空間でした。そのような空間を作ってくださった、運営委員・ボランティアスタッフの皆さま、参加していただいた皆さま、そして協力してくださった多くの皆さまに、心から感謝です。
さて、イベントを終えておよべさんと振り返り的な雑談をしていたところ、
初参加や初心者にとっては、上手くいった成果よりも、上手くいかない状況下をどのように考えて乗り越えていったのかの方をより聴きたいかも
という話題になりました。
確かにそれは一理あるなと思いまして、我々の発表での「上手くいかない状況下をどのように考えて乗り越えていったのか」について、補足資料的にまとめてみました。
(参考)発表資料&発表内容
プロポーザルと発表概要は、コチラになります。
発表資料はコチラです。
発表時のTwitterのタイムラインをまとめてみました。
上手くいかない状況とそれを乗り越えた例
1. 失礼なことを言われた時
正直いまでも、アジャイルやテスト自動化などに理解・関心のない人たちから、「あなた方の施策にメリットがあるようには思えない」「スキル不足をアジャイルという言葉で誤魔化しているだけでしょ?」などと言われることは、社内外関係なくあります。私は聖人君子からは程遠い人格なので、そうした言動に対しては、当然怒りやストレスは感じます。むしろ感じやすいタイプです。
しかし、怒りの感情に任せてこちらが暴れたりしたら、私たちを信頼してくれている上司・仲間を裏切ることになります。なので、怒りの感情をコントロールする必要が出てきます。
私の場合は、怒りを感じた場合は、すぐにその場を離れ、マインドフルネス呼吸で心を鎮めるようにしています。そして、心が鎮まってから、冷静な行動をするようにしています。ちなみにマインドフルネスは、継続していくと、ストレスへの対処能力・速度を高められます。ストレスへの対処は、スキルで伸ばせます。
私は下記書籍でマインドフルネスのスキルを日々高めています。
サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
- 作者:チャディー・メン・タン,ダニエル・ゴールマン(序文)
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2016/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス JOY ON DEMAND
- 作者:チャディー・メン・タン
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2. SNSで愚痴りたくなった時
上記の例とも関連しますが、時には怒りをぶちまけたくなることは、人間ならばどうしてもあります。特にSNSが普及した昨今は、怒りをSNSにぶつけることも容易です。
しかし、SNSでの愚痴は、自身の経験から、却ってストレスを増やしがちです。
そもそもネガティブな感情を持っていることが友人・知人など不特定多数に伝わるため、彼らを心配させたり、場合によっては不快感を与える可能性が高いです。さらに、会社の仲間・上司との繋がりがある場合は、信頼を失い、より辛い出来事を招きかねません。
なので、そもそも愚痴りたい状況が出てきたら、SNSを止めましょう。「SNSデトックス」は、今の時代だからこそ必要です。
3. 勉強不足を感じたり指摘された時
特に私の場合は、技術力の高いエンジニアに囲まれて日々仕事をしているため、「自分が彼らの役に立つことができるのか」という自問自答は日々あります。また、技術的に分からないことが多いと、そもそも話をさせてもらえない人もいます。
したがって、勉強は常に続ける必要があります。私の場合はComputer Scienceの知識が足りなかったため、オンラインで大学の授業を受講できるCourseraを活用して、エンジニアと話せる知識を貯め続けています。
また、技術の世界的トレンドを追う一環で、私はInfoQの記事をなるべく読むようにしています。
4. 提案に理解を示してもらえない時
「Scrumの採用を提案したけれども、上司から却下されました」という話は、世の中に溢れていますよね。当然私たちも、似たような経験をたくさんしてきています。
この点については、私は明確な解を持っています。やったこともないことやろうを提案するのではなく、成果を先に出して追認してもらうのです。勝手に施策をやることを咎められることは確かにたまにありますが、成果が出るかどうか分からないものにゴーサインを出してもらうよりは、よほどスムーズです。
また、提案・説得を試みるエネルギーを、「サクッと見せられる成果」を出すことに転用することで、「何を見せたら納得できるのか」「どうやれば短期間で見せられるものを作れるか」という発想ができます。実はこれ、Scrumやアジャイルの練習と言えますよね。なので、練習を兼ねて成果を見せて上長らをびっくりさせて喜ばせた方が、仮に失敗しても、チームとして得られるものは大きいですよ。
他にも色々と工夫・アイデアはあるのですが、長年の積み重ねで習慣化してしまっていて、すぐパッと言語化できない状況です。言語化でき次第、また追記します。