The HIRO Says

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Nick さんらと Agile Conference を振り返ってきた


2012/10/19(金)に、楽天タワーで開催された 「Agile Conference Retrospective」 というイベントに登壇してきました。


このイベントは、Agile2012Atlassian さんのブースを担当されていた Nicholas Muldoon さん(JIRA とか GreenHopper とかを開発されていた方です)が初来日をされるということで、Agile2012 に参加した日本人メンバーと、Agile2012 にまつわる意見交換を出来れば面白いですよね〜ということから開催の運びと相成りました。


ちなみに私は、つい1時間前まで Jeff Patton さんの CSPO 研修「情熱プロダクトオーナー研修」 を受講していて、上田さんと共に道玄坂ダッシュして開始10分前に「現場」に到着しました。渋谷→品川シーサイド埼京線りんかい線で乗り換えなしで15分なので便利ですね〜


今回のイベントの流れは、以下のような感じです。

  1. 自己紹介&なぜアジャイルをやり始めたのか?
  2. パネルディスカッション
    1. アナログ vs デジタル(かんばんなどのツールについての比較)
    2. Enterprise Agile
    3. 日本 vs 海外
  3. クロージング
    1. なぜアジャイルなのか?
    2. みんなにどうしてもらいたいか?

後日スライドが公開されるらしいので、出来上がったらシェアさせていただきます
→ 公開されました


Nick さんの発言&対話メモ

書きおこせた範囲で。

  1. 今回 Agile2012 に参加して、日本人の参加者の多さに驚いた。(30人前後)
  2. 欧米では、Agile・Lean は TPS(トヨタ生産システム)由来という認識なので、日本を「アジャイルの国」だと考えている
  3. アジャイルについて欧米では、Jeffrey Moore の Chasm を超えているが、Nick さんいわく日本はまだ Innovator の状態。
    1. 日本は失敗を気にしすぎじゃないか?WF や日本は、失敗をダメなものと認識するが、アジャイルではそれを学習と考える。(伊藤)
    2. インドは、英語圏で一次情報に触れ易いため、既に early adopter の段階まで行っている。
    3. 中国は、Innovator の段階にも至っていない。
    4. 英語の壁が、結局のところ日本でアジャイルの知識・認知度が広まりにくい元凶なのではないか?(川口さん)
  4. アジャイルは、マインドセットなのだと理解している。
    1. Nick さんが知っているオーストラリア?の金融系会社(28,000人規模)では、do agile から be agile へ変わるまでに2年かかった。(2006-2008)
  5. Nick さんは、2009年のシカゴでのアジャイルカンファレンスに初参加した。
    1. その時は、アジャイルについて学ぶことが目的で参加した。
    2. その時は、practitioner と learner の比率が50:50くらいだった。
  6. Nick さんの今回のイベントの参加目的は、日本でのアジャイルの様子を知ることと、Agile2013 へ参加しようよ!と言うこと。
    1. Agile2013 で会えたら Phenomenon だよね!

【裏話】Nick さんとの対話

何度か Nick さんと直接お話させていただけたので、その時の様子をば。

  1. 私の Nick さんへの挨拶は「Welcome to Japan! I'm honored to meet you again!」
    1. ちなみに、ダラスで名刺交換をさせていただいていました。
    2. 名刺をお見せしたら、私のことを覚えていてくれました。
    3. 「Rangers のダルビッシュのユニホームを着ていて、テンガロンハットかぶっている人だよね!」という認識をされていましたw 定着してんのかw
  2. 「来年 Agile2013 に参加するよね?」と訊かれたので、「もちろん!カントリーミュージック演奏しますよ!」と回答してしまいました。さてどうしようw
  3. Redmine 以外のツールにも興味を持ちはじめて、2週間前から JIRA・GreenHopper を試していて、同僚にも勧めていることをお伝えしたら、とても喜んでくれて、ユーザーグループ入らないか?と誘っていただけました。ありがたいことです。
  4. GREE でイベントやったら、20人マネージャ、20人エンジニア、QAが3人だったとのこと。アジャイル系のイベントにマネージャがそんなに参加するのか!

最後に

イベントを設定してお話させていただける機会を設けていただいた Sean さんぱぱんださん、日本に来日してお会いしてくれた Nick さん、お忙しいところ参加していただいた皆さん、そして Rakuten Technology Conference 2012 の準備でお忙しいなか場所を提供して下さった楽天の皆さん、本当にありがとうございました。